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モデルケースとしての映画制作
この映画は、愛知県大府市の市制50周年事業として制作されていますが、同時に、この地で学習支援をするNPOとクリエイター、ソーシャルパートナーのプロジェクトでもあります。
目的は、「多様化する社会の中で、子どもたちの未来、その選択肢をも多様化する」ことが挙げられます。単なる「まちえいが」をつくり、「まちおこし」を図る、というありきたりな考え方ではなく、あくまで本質的な目的設定が期待を超える結果をもたらす、という考え方が前提にあります。
言い換えると、本当にいい映画をつくり、評価されることが、子どもたちの将来の選択肢を広げ、同時に地域にも注目が集まる、という流れです。
従来の「地域の自己満足」だけにならないような目的設定と行動指針をもった映画は、境界を越え幅広い共感と啓蒙につながるのではないかと考えています。
この映画が扱う社会課題は多く、「少数派を受け入れる多数派の勇気」、「人と違うことを是とする姿勢」、「大人主導の考え方へのアンチテーゼ」、「揺らぐことの大切さ」が主にメッセージとしてありますが、これはそのまま日本社会への問いかけでもあります。
そして、この大府市の物語は、全国の市町村でも考えられる状況です。
子どもたちを本質的に大切にする取り組みとして、日本だけでなく世界に対して問題提起し、議論を生んでいくことが、この映画のもう一つの役割かもしれません。
プロデューサー 辻 卓馬
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